- レポート
- 2019.12.11
【レポート】11/29映画教養講座vol.2「映画俳優が、社会を知らないといけない理由:松崎健夫(映画評論家)」
11月29日は映画評論家の松崎健夫さんにお越しいただき、「映画俳優が、社会を知らないといけない理由」についてお話しただきました。
映画「ジョーカー」を鑑賞してあなたはどう感じましたか?という質問から授業が始まりました。
「ジョーカー」という悪党は過去にも「バットマン」「ダークナイト」「スーサイド・スクワット」で描かれていますが、今回の作品のように多くの観客から「共感した」と言われることはありませんでした。
ホアキン・フェニックスは「ジョーカー」を演じるうえでどういった取組をしたのでしょうか?
また、松崎さんは俳優の役作りのお話をされる一方で、観客が「ジョーカー」に簡単に共感してしまう危険性について、カンヌやベネチア映画祭のこれまでの成り立ちやオリンピックとの関係に触れながらお話いただきました。
「ジョーカー」はアメコミの映画化と言えど、製作者からすればもう少し意図があって映画を作っているということですね。
映画俳優という職業を今後やっていきたい人は、どんな映画であろうと時代背景や歴史を深く理解しておかないと、スクリーンに映し出された表面的な部分だけをみて映画や脚本を判断してしまうことになってしまいます。
俳優にとって貴重なことを教えていただく重要な時間になりました。
映画教養―これは監督、俳優、脚本家、プロデューサーを勉強する人にとって本当に大事な要素です。
今後も映画24区では毎月1回開催していく予定です。できる限り参加していただければと思います。
次回の映画教養講座12/13(金)の講師は、シネマヴェーラ渋谷の編成を手がける映画批評家高崎俊夫さんです。
タイトルは『俳優よ、名画座女子に遅れるな!』
どのように映画を見て教養を深めていくと楽しいのか、映画の選び方や名画座の通い方、年末年始に上映される映画について楽しくお話しをします。何から見たらよいかわからない人にこそお勧め。あなたにピッタリ合った映画が見つかります。
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★「俳優よ、名画座女子に遅れるな!」★
日程:12月13日(金)
時間:19:30~21:00
受講料:2,000円(税込) [会員価格] 1,800円(税込)
登壇者:高崎俊夫さん(映画批評家・編集者)
東京都内の名画座で映画を鑑賞するおしゃれな女性を「名画座女子」と命名し、昨今の名画座ブームに一役買った映画批評家の高崎俊夫さんが、映画俳優や業界を目指す人なら必ず通いたい名画座のことを指南します。映画雑誌編集者を経て、50冊以上の映画書籍を編集し、シネマヴェーラ渋谷の番組編成を担当する“名画座マスター”の説く極意とは? 名画座初心者こそ大歓迎の講座です。
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