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俳優の教科書コラム

コラム
2020.12.02

#001 韓国映画や韓流ドラマのクオリティを支える俳優の演技力

「アジアで勝負できる俳優になる」シリーズ連載 第1/4回  ※シリーズ第2回第3回第4回

映画『パラサイト 半地下の家族』オフィシャルサイト2019年に行われた第72回カンヌ国際映画祭では、映画「パラサイト半地下の家族」が韓国史上初の最高賞パルムドールを受賞し、第92回アカデミー賞では、作品賞、監督賞、脚本賞、国際(長編)映画賞を制覇し、世界中を席巻しました。
※映画『パラサイト 半地下の家族』オフィシャルサイト

また、Netflixでは話題の韓国配信ドラマ『愛の不時着』や『梨泰院クラス』が、コロナ禍による加入者の拡大や、K-POPの世界的ヒットにより韓国のエンタテイメントが若年層に身近になっていることも追い風となり、大成功に繋がりました。

一方で韓国が国策として、エンタテインメント産業の底上げを図るべく、監督や脚本家ら若手クリエーターや俳優の育成に取り組んできたことも成功の大きな要因と言えるでしょう。今回の連載では、そんな映像作品のクオリティを支えている大事な要素の1つとして、「俳優の演技力の高さ」に注目したいと思います。

自粛期間中に初めて韓国ドラマや映画に触れた日本の若者からは、「日本の俳優の演技がコントに見えてきた」といった落胆の声が聞こえてくるようになりました。なぜ、一般の視聴者にも気づかれてしまう程、日本と韓国の俳優の間に、歴然たる力の差が生じてしまったのでしょうか?

両国における作品づくりや芸能の歴史的背景の違いを受け、俳優育成に対する考え方や取り組み方の違いについて、紐解いていきたいと思います。
そして、今後、日本が国際競争力のあるコンテンツ作りに挑戦していくために、俳優育成は必須の課題と捉え、俳優を志す皆さんに、具体的にどのようなことを念頭に置き、日々の訓練に取り組んでいけばよいかを提言できれば幸いです。

◆筆者:三谷一夫
映画24区代表・映画プロデューサー。関西学院大学を卒業後、金融業界を経て、映画会社に転身。『パッチギ!』『フラガール』を生んだ映画会社の再建に関わる。2009年に「意欲的な映画づくり」「映画人の育成」を掲げて映画24区を設立。直近のプロデュース参加作品に映画『21世紀の女の子』『ぼくらのレシピ図鑑』シリーズなど。著書に『俳優の教科書』 『俳優の演技訓練』がある。twitter FB

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